2015年 02月 06日
フレームの柱部分にクラック(というか完全に断裂)が入っていたSt.Johnの修理の件です。 購入したショップお抱えの溶接職人さんが、『本業に専念』するため、もうアンティークリールの修理は行ってくれなくなってしまったそうで、その後もその他の職人さんを捜してくれたのですが、引き受けてくれるところは見つからなかったそうです。 アンティークリールの溶接修理は特殊でとても難しいのが原因とのことでした。 そこで、ショップから修理代を5,000円頂いて、自分で修理先を捜すことになりました。 溶接修理を行っているいくつかの道外の工場などに、リールの写真を添えて、どうにか溶接できないか問いあわせをしてみましたが、いずれも『弊社では無理っす(泣)』の答えのみが返ってきました。 このような寂しい返事の中に『レーザー溶接を行える工場なら、あるいは可能かもしれません』という情報を頂きましたので、それを頼りに、岡山県のレーザー溶接ができる溶接工場に問い合わせをしてみると、『やってみなければ分からない。やれるだけやってみますので、送ってください。費用はおよそ2~3,000円で出来ます。』というお答えが返ってきました。 早速リールを岡山県まで送り、ドキドキして結果を待っていましたが、残念ながら、溶接は出来なかったとのメールが届きました。材質の関係だそうです。溶接の材料が玉になって溶けるので、このリールにはマグネシウム系の材質が使われているのではないかということです(そうすると溶接は出来ないそうです)。 (なお、溶接が出来ない場合は費用は発生しません。) お役に立てず申し訳ないというお詫びの言葉とともに、『金属補修用のエポキシパテで補修するという方法は如何でしょうか?』いう助言を頂きました。実は、ショップの方にもこの方法を教えて貰ったのですが、パテって・・・何か抵抗があって。(※リール補修において、この方法は時々行われるそうです。) しかし、凄腕と思われるこのエンジニアをして溶接不可なら、溶接はスッパリ諦めてパテによるDIY補修を試すよりほかありません。 すっかり前置きが長くなりましたが、ネットで高性能の金属パテを捜して、選んだのはこちら。 【ブレニー技研Genus(ジーナス)GM-8300 (44gセット)】 ネットで検索すると、これを用いて自動車の部品などを修理したり、姉妹品の破壊テストをする動画が幾つかアップされています。修理工場のエンジニアさん達も大絶賛のメチャメチャ強固なエポキシ補修剤のようです。 磨くと金属光沢が得られるという点も気に入りました。 このエポキシ補修剤の使い方は割愛しますが、不器用なりにDIY補修を施してみました。 二液混合タイプで、混合させてから硬化が始まるまで20分程度しか作業時間がありませんので、途中で写真撮影をしている余裕がありませんでしたが、まずは薄めに肉盛してみました。 写真の透明な物体は、施工面を平滑にするためにクリアファイルを細長く切ったものです。補修剤の上から貼り付けており、硬化後は簡単に剥がれるそうです。 ちなみに、最小単位で混合させても、施工範囲が小さいので、こんなに余ってしまいますが、他に使い道もなく、無駄に硬化するのみです。もったいない(涙)。 この後、常温硬化(6時間)+電気ストーブやドライヤー等による加熱処理(3時間)へ移行します。 加熱処理を施すと性能がアップするそうです。さて、どうなるんでしょう・・・?まぁ、後は寝て待つしかないんですが(汗)。 リールのDIY補修 その2へ続く 【参考動画 磨くと金属光沢が得られるらしい】 【参考動画 姉妹品の破壊テスト】
by andieloop
| 2015-02-06 22:39
| 釣具
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